今までの活動
50年以上の歳月をもかけて、培った技術
1955年頃からの高度成長期によって、本州生息可能な水域が狭められ、個体数が激減した天然記念物のイタセンパラ。現在では、濃尾平野、淀川水系、富山平野の3か所に分布が確認されており、各々の固有の遺伝的組成をもつことが判明されています。その種を混合することなく、濃尾平野の木曽川水系のイタセンパラを、50年もの間、日淡研の代表理事が個人活動として、保護・育成を行ってきました。その技術を惜しみなく提供し、2004年には世界淡水魚水族館アクア・トト岐阜にも関わり、環境省及び国土交通省に協力をした実績もあります。さらには、絶滅危惧種からの回復事業として魚の変体を利用し、観賞用に耐えうる様々な色のメダカを開発。家庭を含めた世間一般に飼育されることによって、自然の中だけでの保護のみではなく、危険分散をすることで、絶滅危惧からの脱却を目的としてブラックメダカ(小川ブラックメダガ)他、多数の色のメダカを開発中。しかしながら、個人活動での保護は 限界があり、現代の情報公開や未来に繋がる後継者の育成などを、専門家や市民の皆で関わっていくこと、「人と人との繋がり」が必要だと考え、2000年には新たな組織作りをし、現在では社団法人として幅広く活動しています。